フライフィッシング_ルースニングの基本理解から実践まで

ルースニング
ルースニングの基本理解から実践まで
引用元:https://wmg.jp/ost/discography/15516/

フライフィッシングといえばリバーランズスルーイットに代表されるような美しいラインさばきが象徴的であり、魚が水面に飛び出る興奮度やタイイング、フライの流し方など、基本を幅広く学べることからも、まずはドライフライの釣りから覚えるのが一般的かと思われます。

そうした中でマーカーやオモリを使い、キャストもちょっとしたコツがいること、またホントに釣れるのか?フライでウキ釣りはどうなのか?など、気にはなるけど今ひとつ踏み込めない人もいるのでは。

ここでは、釣り方や格好よりも、大きな魚をたくさん釣りたいという方のためにルースニングによるニンフフィッシングについてまとめてみました。
最後までお読みいただけたら幸いです。

ルースニングとは

何といっても底に定位する大物との出会いが多いことがニンフフィッシングの最大の魅力

まず、「ルースニング」という語源については、辞典によると「loosen」(解く、解ける、緩和する、ほぐす、緩める)と記載があり、ラインを緩めた状態でフライを自然に流すさまを言語化したものと考えられます。

しかしながら、言語の使い方としては完全な和製英語であり、業界の代表格である里見栄正さん、岩井渓一郎さん辺りのプロフィッシャーが雑誌等の媒体やスクールを通して世に広めたというのが通説です。

この釣り方をざっくり一言で言うと、止水域も含め流れにナチュラルにフライを馴染ませマーカーでアタリを取る釣法と私は解しています。

ルースニングの偏見に反したその実釣力

ルースニングでヒットした奥多摩のヒレピン電撃ヤマメとイワナ

ルースニングの釣りは、冒頭で記したように、いわゆる認知された「フライフィッシング」のイメージとはかけ離れた釣りであることは否定しがたいと思います。

しかも、蛍光赤黄のツートンの目印、ガン玉、マーカー、ループもかっくんかっくん、魚が水面を破って出てくる刺激感が少ない…などネガティブな印象は確かにあります。

しかし!やはりこれは「釣れる釣法」である、そう断言できるというのが持論です。

魚は基本的に底に定位しており(大型魚ほどその傾向が強い)、天候や水況に左右されず魚の口元にフライを届けられるため、ヒットの確立は格段に上がります。
口元に流れるものに好奇心や威嚇など採餌とは別の意識で食らいつくという副次的な要素もヒット率向上に影響しているでしょう。

湖などの止水域、小渓流から本流に至るまで本当に釣れる釣法ですので、これを知らない、やらないでは釣果の大きな分かれ目と言わざるを得えません。

ルースニングのタックルとラインシステム

ヤマメは尺を超えると精悍な顔立ちとなりそれまでとは別物となる。奥多摩の天然電撃ヤマメ。

チェンジャブルなラインシステムであること

ルースニングのタックルは、ドライフライ時のタックルを流用するのが基本と考えています。
何故ならドライフライで釣り上がった後でのシステム変更が前提だからです。また、その逆の場合も然りです。

ドライフライ、ニンフ、ウェットなど、その場所に応じた主たる釣法を軸にチェンジャブルなラインシステムを組むのが実用的です。

ルースニング時はドライフライをカットし、マーカーをティペット先端から通して所定の位置で爪楊枝で固定し、ラインシステムを切り替えます。

ラインシステム

マーカーをドライフライに見立て、マーカーを如何にナチュラルに流すかを考えたシステム設計とします。

渓流の場合、竿の張り、対象魚のサイズにもよりますが一般には#1〜#3クラスが妥当かと考えてます。
※ヤマメ20cm~30cm、ニジマス20cm~60cm、小中渓流を想定

ティペットは細いほどまた比重が大きいほど沈みやすくて良いので狙う魚の大きさに応じて調整します。
また、アタリの取りやすさからいえばナイロンよりもフロロカーボンの方が張りがあり感度も良いように思います。このラインの張りはライントラブルを防ぐ意味でも有効です。

オモリ(シンカー)

オモリはフライを沈める上で欠かせませんが、ビーズヘッドやレッドワイヤをシャンクに巻き付ける等、フライ自身を重くする方法とガン玉をつける方法とあります。

使い分けとしては、フライを流れの中でフラフラとナチュラルに動かしたい場合は、外付けのガン玉で深度を調整し、流れが強く深い場合は、フライ自体を重くして徹底的に沈めることを意識します。

オモリのサイズ合わせで大事なことはフライが底波をトレースできているかということです。
川の深さや流速により調整しますが、水深が50cm~1mの渓流規模でBサイズを1つというのが私の基本です。
重すぎず軽すぎずを見極めながらオモリのサイズを調整します。

根掛かりが頻発する場合はオモリのサイズを落とし、水面の流れに乗ってスーッと流れるようだと底波を捉えられてないのでオモリのサイズを上げます。

フライが底波を捉えて流れている時というのは、マーカーが底石の状態によりピクピクと変化を見せつつ、表層の流れよりも若干遅く、半沈み状態で流れていくという何とも表現しがたい「釣れそうなオーラ」を醸し出すものです。

ルースニングでキャッチした箱根早川のレインボー。ここのニジマスは大型揃い。体高が凄い!

マーカー(インジケーター)

まず、マーカーの取り付け場所について重要なポイントがあります。
それはマーカーはティペット部に固定するということです。

そしてマーカーをドライフライ同様に狙いのスジに置いてナチュラルに流すかが重要となります。

そのために、マーカーとその上部(水面に浮いている部分)のティペットにはフロータントをしっかりと塗って表面張力をパッキンパッキンにして浮かすことが重要となります。
メンディングのしやすさにも大きく差が出ます。

これらはドライフライのナチュラルドリフトの考え方と全く同じです。


ルースニングマーカーには流線形の発泡ウレタン製のシモリウキを推奨

次に、マーカーそのものについてですが、これは中通しの流線形の発泡ウレタンを迷わずに推奨します。
マーカーの固定には爪楊枝を使い、ライントラブル回避のためにフライ側から刺します。

マーカーの素材選びのポイントは、浮力や撥水性もそうですが、自重があることが重要だと考えています。

理由は、メンディングした際に水から剥がし易いのと、もう一つはキャスト後にメンディングによってマーカーの位置を補正する場面が多くありますが、その際、マーカーに自重があればフライの沈降側の引っ張りに負けずにマーカーを置き直し易いためです。

その他、発泡ウレタンの特性として、雨天時や強風時におけるその機能の安定感が上げられます。他素材と比になりません。

また、何といってもコスパがいい!この釣りで覚悟が必要なことが根掛かりによるフライ等のロスト。
あまり高価なものは使いたくないところ。(喪失単価200~300円がボーダーライン?)

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キャスティング

ワイドループ・ワンキャストを意識

ルースニングのキャスティングのポイントは、ワイドループを意識してフォルスキャストをせずに極力ワンキャストで決めるということにつきます。

自重のあるフライ、オモリ、マーカーをライントラブルなくキャストするためには、ロッドティップの弾力とラインの慣性でそれらを置きに行くという感覚が適当かもしれません。

オモリとマーカーの距離にもよってはワイドループでトラブル回避も可能です。
ここは、ある程度の慣れが必要なところです。

奥多摩の流れ

タックキャスト

ニンフの釣りはフライを少しでも早く魚の捕食レーン(深度)まで届けるかが極めて重要です。

タックキャストは、着水直前で竿を止め、ラインの慣性でフライを強く水面に叩きつけるようにキャストする方法ですが、これにより瞬時にフライを沈めることができるので、ニンフフィッシングでは多用するキャストです。

その他、沈み波にフライを乗せるなど着水位置にも意識を向け、効果的にフライを沈めることが重要です。

フライの流し方

マーカー先行が基本

フライの流し方といっても、ルースニングの釣りはマーカー先行で流すのが基本です。

表層の方が流れが速いので必然的にそうなりますが、この釣りではフライの位置を意識しつつ、フライをリードするマーカーの位置と流し方に集中します。

マーカーの位置が決まれば必然的にフライの位置も決まります。

つまり、マーカーの流れを如何にコントロールするかがルースニングの釣果の分かれ目であり、マーカーをドライフライに見立てたドライ感覚の釣りが有効といえます。

流れの筋から外れたポイントも探れる(ルースニングの強み)

ルースニングの強みとして、マーカーの浮力を利用すれば、流心に乗せて上流から下流に一様に流すだけでなく、大岩周りなど奥に向う流れや反転流に乗せる、カガミの止水に置くと行ったことも可能です。

管理釣り場や湖で「そこにフライを置いておく」ことができるのはルースニングの最大の強みです。

ルースニングでヒットした北海道_屈斜路湖の50オーバーのヒレビンニジマス

着水ポイントの見極め

奥多摩の清流

魚の定位場所に対しフライをどこに投入するか?

沈める釣りの場合、流れのスジだけでなく、着水後のフライの沈下速度も考慮する必要があります。
魚の口元にフライが届くためには・・・流れのスジは・・・深さは・・・フライの沈下速度は・・・と逆算し、どこに着水するのが妥当かを考えます。

サイトフィッシングでつくづく感じることですが、フライをお目当ての魚の口元に届けるのは容易ではありません。何度も何度も投げなおすことは茶飯事です。

スレた魚をキャッチするかの分かれ目はこの部分への執着にあるとも考えています。
数センチずれただけでフライは無視されます。

ラインメンディングの重要性

マーカーの流れる位置が決まれば必然的にフライの位置も決まると先述した通りですが、このためにはライン・メンディングが欠かせません。

フライを投入後は、速やかにメンディングを行います。
マーカーをどの流れに置いて流すか・・・
これはドライフライの釣りと全く同じです。

ルースニングの場合、フライが底を捉えて流れのスジからずれることもあるため都度メンディングをして補正を行います。また、流れが強い場合、フライが底波に届かないまま、表層の速い流れに乗ったマーカーがフライを引っ張る場面がありますが、その場合はマーカーを上流側にメンディングして一旦フライを沈めるということも行います。

何度も何度もメンディングを行い、フライが狙いのスジと深度(タナ)を維持することに集中します。

ルースニングでヒットした大分県梅野川の36cmヒレビンヤマメ

アタリの取り方

ズバリ!マーカーが水中に引き込まれますので明確です。
仮に水深とオモリの重さによりマーカーが沈んでいる場合でも、更にマーカーが深みに押されるのでアタリをキャッチできます。

ただし、フライからマーカーまでがピンとはっていないとアタリも取れないという不具合が生じるため、マーカー下のテンションには注意を払います。

アタリが取れないのではストライク時の興奮度や釣果にも大きく影響します。

まとめ

奥多摩にてルースニングでキャッチした尺を筆頭にヒレピンの電撃ヤマメ

ルースニングの実釣力は実践してみればすぐに納得してもらえるはずです。

まずは魚がたくさんいるC&R河川や管理釣り場で試してみることをお勧めします。
マーカーの大きさ、色、素材そしてフライ迄の距離、オモリの重さ、ラインの太さなど、これら全てをフライをお目当ての魚の口元に届けて食わすために試行錯誤することは非常に楽しいものです。

ドライフライのように全てが目視できる釣りとは異なり、水中の釣りは想像や感を要する場面も多く、思いのほか奥が深く飽きが来ません。

そして何より大きな魚との出会いが格段に多いこと、これがこの釣法の大きな魅力です。
東京の奥多摩、神奈川の早川、大分の梅野川、北海道の忠別川、空知川、阿寒川、屈斜路湖、茶路川、音別川など様々な河川・湖で放流・天然魚問わず効果は立証されています。

以上、ご参考いただけましたら幸いです。

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